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廊下の隅

甲賀三郎

 私は少しばかり科学方面に頭を突込んだ人間である為か、怪談的体験は絶無です。時々思う事ですが、深夜長い廊下の隅にあるような淋しい便所に入ろうとして、戸を開けた時に、そこに自分自身と寸分違わぬ人間が蹲んでいたとしたら、(ニタニタと笑えば尚更ですが)随分凄いだろうと思います。


(備考―管理人・アイナット編)≪新字体に変換≫
『変化百態』というコーナーの中の一つとして収録。