日本探偵小説全集1 黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎 集(創元推理文庫)

発行:1984年12月21日

著者:黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎

定価:1200円

ページ数:764ページ(解説21ページ含む)+付録8ページ(内・甲賀分:544ページ+解説・年譜+付録)

日本探偵小説全集第一巻である。甲賀三郎分の収録作は下記の通り。
琥珀のパイプ/支倉事件/蜘蛛/黄鳥の嘆き/青服の男

三人に対する中島河太郎の解説、年譜を収録。

巻末に甲賀三郎エッセイの『ドイルを宗とす』、甲賀三郎二男の故・春田俊郎『父、甲賀三郎を憶う』を収録している。どちらもたいへん興味深い文章である。

参考までに甲賀三郎に関係ない収録分を書いておこう。涙香の作品は『無惨』『血の文字』、不木のは『痴人の復讐』『恋愛曲線』『愚人の毒』『闘争』。解説と各年譜。この本の『編集後記』。黒岩涙香エッセイの『探偵物語の処女作』、不木の長男・小酒井望の『父不木の思い出』、竹中英太郎画伯の『横溝さんと「陰獣」を収録


・琥珀のパイプ
初出は「新青年」大正十三年六月號(第七號)。
この小説に対する私の感想はこちらを参照。
怪盗・葛城春雄シリーズ。


・支倉事件
初出は「讀賣新聞」昭和二年一月十五日〜六月二十六日。
この小説に対する私の感想はこちらを参照。


・蜘蛛
初出は「文學時代」昭和五年一月號
この小説に対する私の感想はこちらを参照。


・黄鳥の嘆き
初出は「新青年」昭和十年八月號、九月號(第九號、第十一號)。
この小説に対する私の感想はこちらを参照。


・青服の男
初出は「現代」昭和十四年一月號
この小説に対する私の感想はこちらを参照。