甲賀三郎・随筆翻刻
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※文字数は行×列の大雑把なものです。
覆刻・随筆評論 | 初出=底本 | 文字数 | その他・備考 |
探偵小説と化学 | 「新青年」大正12年12号 | 9700字 | 春田能為・名義 |
黄金渦巻く北米合衆国 | 「新青年」大正13年7号、「新青年」大正13年8号 | 9200字 | 春田能為・名義 |
ハンブルグの活動写真見物 | 「新青年」大正13年9号 | 8800字 | 春田能為・名義 |
敗残の独逸帝国 | 「新青年」大正13年11号 | 11400字 | 春田能為・名義 |
優美典雅なるフランス国民 | 「新青年」大正14年4号 | 7000字 | 春田能為・名義 |
印象に残る作家作品 (私の好きな作家と作品2) |
「新青年」大正14年10号 | 4800字 | 春田能為・名義 |
無礼講 | 「新青年」大正14年13号 | 640字 | マイクロフォンに収録 春田能為・名義 |
漫談漫語 | 「新青年」大正14年14号 | 440字 | マイクロフォンに収録 |
正月の探偵雑誌から | 「読売新聞」大正14年12月15日 | 1900字 | 小酒井不木「恋愛曲線」「人工心臓」、平林初之輔「予審調書」、広津和郎「台北の夜」、江戸川乱歩「踊る一寸法師」など、大正15年1月号掲載の探偵小説について |
小説家の探偵小説 | 「読売新聞」大正15年2月1日 | 2200字 | 水守亀之助「奇蹟を望む」、佐々木味津三「髭」、片岡鉄平「死人の欲望」、正木不如丘「吹雪心中」、川田功「偽刑事」、横溝正史「裏切る時計」などに言及 |
括淡無慾飄逸な探偵 (探偵小説に現るゝ名探偵 2) |
「新青年」大正15年3号 | 3600字 | 春田能為・名義。江戸川乱歩の生みだし名探偵《明智小五郎の印象》のこと。 |
笑話倶楽部 | 「新青年」大正15年5号 | 960字 | |
新進探偵作家の十篇 | 「読売新聞」大正15年4月23日 | 2500字 | 水谷準「月光の部屋」、角田喜久雄「底無沼」、大下宇陀児「秘密結社」その他 |
鉄は赤き間に打て | 「新青年」大正15年6号(5月号) | 900字 | マイクロフォン |
創作探偵笑話 | 「新青年」大正15年6号 | 810字 | |
当選作所感 | 「新青年」大正15年7号 | 1500字 | 当選二等(一等は無し)の山本禾太郎「窓」、夢野久作「あやかしの皷」に対する評 |
帰納法なりしを憾む(「五階の窓」執筆に就いて) | 「新青年」大正15年12号 | 1300字 | 連作探偵小説『五階の窓』の感想。 |
甲賀三郎独演会 | 「新青年」大正15年13号 | 1400字 | 十月増大号に対する書評。不木の「五階の窓」最終章や乱歩の「パノラマ島奇譚」などについて。 |
酔中漫罵 | 「新青年」昭和2年5号 | 1000字 | マイクロフォン |
難い哉本格探偵小説(懸賞小説に就いて) | 「新青年」昭和2年12号 | 2100字 | 懸賞一等の葛山二郎「股から覗く」、二等・瀬下耽「綱」についての評。 (読むときは、「股から覗く」のトリックばれがあるので注意されたし。「綱」の方は大した言及ではないので、問題はないと思う。) |
マイクロフォン(正月号読後感) | 「新青年」昭和3年2号 | 1400字 | 乱歩、不木、宇陀児などの創作の感想。 乱歩(横溝代作)の「あ・てる・てえる・ふいるむ」と、不木の「見得ぬ顔」はネタばれがあるので注意されたし。 |
私のお国自慢 | 「文芸倶楽部」昭和3年8月号 | 400字 | |
探偵小説はどうなったか | 「新青年」昭和3年10号 | 6200字 | 日本探偵小説の進んできた路線についてなど |
マイクロフォン (「8月号増刊『陰獣』を中心として」) |
「新青年」昭和3年12号(10月増大号) | 360字 | 江戸川乱歩の「陰獣」の第1回に対する感想(四章まで) |
廊下の隅 | 「文芸倶楽部」昭和3年秋季増刊 | 240字 | 怪談小話(変化百態) |
女性の謎 | 「新青年」昭和3年13号 | 1400字 | 江戸川乱歩の「陰獣」の最終的感想 (「陰獣」のトリックばれがあるので、絶対未読者は読まないこと。 |
応用文学論 | 「読売新聞」昭和3年11月13日、14日 | 2900字 | 評論。大衆小説は応用文学なり。 |
船のクリスマス | 「新青年」昭和3年14号 | 2200字 | 海外での、船のクリスマス及び列車の正月について |
探偵小説の将来 | 「大阪朝日新聞」昭和4年5月17日 | 1500字 | 探偵小説の分類して、亜探偵小説の物語式が生きると予測。後の甲賀の作風も実はこちらか!? |
探偵小説家の製作室から | 「文学時代」昭和4年11月号 | 4500字 | 大衆作家の楽屋ばなし |
探偵小説界の現状 | 「文学時代」昭和5年4月号 | 3400字 | 日本小説界の現状を語る、というコーナー |
大都会の停車場景風 | 「新青年」昭和5年13号 | 2200字 | |
実は偶然に (私は何故探偵小説家になったか?) |
「新青年」昭和6年3号 | 2500字 | 甲賀三郎の職業探偵作家への道筋 |
東照宮の拝観料 | 「文学時代」昭和6年2月号 | 1400字 | 最も驚いた私の経験談 |
新聞記事と殺人探偵小説 | 「文学時代」昭和6年4月号 | 2900字 | 探偵作家と新聞記事、というコーナー |
愉快な和了 | 「新青年」昭和6年6号 | 1700字 | 麻雀の話。 |
新しい芽を (わが読者へ) |
「新青年」昭和7年3号 | 2100字 | 甲賀三郎の創作決意宣言 |
ホームズ記憶術 | 「新青年」昭和8年5号 | 2200字 | 人の記憶について |
昂奮を覚える | 「新青年」昭和9年6号 | 2000字 | 小栗虫太郎「黒死館殺人事件」連載第一回終了時点の感想 |
梅雨季のノートから | 「新青年」昭和9年11号 | 4600字 | |
実話の嘘 | 「新青年」昭和9年13号 | 2400字 | 話題は、江見水蔭と土師清二の天然ユーモラスから、実話の嘘の話に展開 |
三つの感想 | 「新青年」昭和10年6号 | 2300字 | その一つで、探偵小説芸術論争にも触れている。 |
奇妙な訪問客の話 | 「新青年」昭和10年8号 | 1600字 | 【持寄り奇談会】と言うコーナー。大下宇陀児の談話も。 |
偶然が重なる話 | 「新青年」昭和10年8号 | 1320字 | 【持寄り奇談会】と言うコーナー。江戸川乱歩、浜尾四郎、城昌幸もコメント。 |
神に背を向けた男 | 「中央公論」昭和10年8月号 | 5600字 | アメリカを舞台にした犯罪実話。 |
国民保健と三尾問題 | 「文藝春秋」昭和12年10月号 | 2600字 | 随筆.。これぞ甲賀の先見性を示すもの。 |
探偵小説休業その他 | 「シュピオ」昭和13年1月号 | 2500字 | 探偵小説休業、材料拡底、サインを貰うの三つのエッセイ |
蛸の鮑とり | 「科学知識」昭和14年11月号 | 6600字 | 【我・参謀長たらば両陣営の作戦比べ】というコーナー。英国の参謀長のつもりで。 |
日本人のよい所 | 「文藝春秋」昭和15年9月号 | 700字 | 《隣組への建言と批判》と言うコーナー |
昭和八年から十年まで | 「文芸年鑑」昭和18年度版 | 4100字 | 文芸家協会の思い出 |
暫定的コーナー・小説の翻刻
離魂術 | 「文芸倶楽部」昭和5年11月号 | 怪奇小説(犯罪事件も描かれているが、論理性の欠片もない小説) | 小説感想 |